2023年10月号vol.67

最先端予防医療のバクテリアセラピー

今回は、当院で取扱いを開始した「プロデンティス_バイオガイア」をご紹介いたします。

プロデンティス_バイオガイアは、お口の中に存在するむし歯や歯周病菌などの悪い細菌と戦う乳酸菌でできたタブレットです。

プロデンティス_バイオガイアに含まれている乳酸菌は、L.ロイテリ菌プロデンティスという母乳・口腔由来の乳酸菌のため、人体にも安全性の高い乳酸菌になります。

ロイテリ菌は、人体にとって有害な悪玉菌を感知したときのみ抗菌物質を産生し、ビフィズス菌など有益な常在菌に対しては産生しないことから、スーパー乳酸菌とも呼ばれています。

体内に元々存在する常在菌のバランスを改善することで疾病予防や治療をしていくことをバクテリアセラピーと呼び、世界では注目を集めている予防医療技術になっています。

2023年10月号vol.67

バクテリアセラピーでむし歯・歯周病予防

バクテリアセラピーは、ノーベル生理学・医学賞の審査本部があるスウェーデンのカロリンスカ医科大学が中心となって開発した最先端の予防医療技術です。

プロデンティス_バイオガイアは、L.ロイテリ菌プロデンティスを生菌のまま製品にしているため、赤ちゃんや妊婦さん高齢者などどなたでも安心してご使用できます。

また、2週間摂取した方の口腔健康にも、大きな改善が見られることが多く、歯周病の予防や改善、むし歯予防などへの効果も報告されています。

歯周病は、悪化すると歯を失うだけでなく、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥性肺炎など、多くの病気にも繋がることが証明されています。

歯磨きや定期メンテナンスに、プロデンティス_バイオガイアを加えることで、口腔健康を守り続けましょう。

2023年10月号vol.67

知らない間に進行する歯周病

歯を失う原因で最も多いのが、歯周病であることをご存知でしょうか?

歯に痛みなどを感じて歯医者さんに来院される方が多いので、歯を失う原因もむし歯が一番多いと予想してしまう方もいらっしゃると思います。

来院理由は、むし歯に関連したお悩みや相談が多いのに、歯を失う原因で最も多いのは歯周病とはどういうことでしょう?

それは、歯周病は自覚症状がほとんどないまま進行してしまうことに大きな要因があると考えられます。

むし歯と同じように、細菌感染症の歯周病は、歯と歯ぐきの隙間などで細菌が繁殖し歯ぐきに炎症を引き起こします。

炎症の段階では、痛みもなくご自身で歯周病と判断することは難しく、その後、歯ぐきの腫れや出血が起こり、そのまま進行すると歯を支える骨まで失ってしまいます。

歯周病治療は治療期間も長期的になる場合が多いので、予防していくことや、初期の段階で見つけることがとても大切です。

当院では、歯周病検査や定期検診によって、患者様の口腔環境の変化を見逃さない診療に取り組んでいます。

2023年9月号vol.66

一瞬の不快を与える知覚過敏症

冷たいものや温かいものを口に入れたときに、一瞬だけ強い刺激を感じたという経験をされた方も多いのではないでしょうか?

この刺激の原因の多くは、知覚過敏症にあります。

日本人の4人に1人は、経験すると言われる知覚過敏症ですが、普段の生活の中でとても不快な症状であり、特に夏はアイスクリームやかき氷、冷たい飲み物を飲食する機会も多いことから、ストレスを抱えて来院される方も多くいらっしゃいます。

知覚過敏症の原因は、噛み合わせと歯磨き方法にあると考えられています。

歯の表面は、エナメル質という硬い組織で覆われていますが、噛み合わせが悪かったり、歯ぎしり・くいしばりがあると、歯の根本に大きな負荷がかかることで、歯の根本のエナメル質が脆くなってきます。

この脆くなってしまった歯の根本に、強い力で歯ブラシを当てて擦ることで、エナメル質が崩壊し、冷たいものなどの刺激が神経に伝わりやすくなる症状が知覚過敏症です。

噛み合わせの問題や、歯ぎしり・くいしばりのほかにも、むし歯や歯周病でも、知覚過敏症と似た症状が起こりやすくなります。

知覚過敏症を予防するためにも、正しい噛み合わせを維持する治療の選択と、治療後は定期検診を受診し、歯に負担がかかっている状態を早期に発見することが大切です。

また、歯ブラシは力を入れすぎず、優しく磨くように心がけることで、知覚過敏症リスクを抑えることができます。

症状を感じた場合には、すぐに受診することも大切です。

2023年9月号vol.66

人工甘味料は安全?

皆さんは、健康な体を維持するために、糖質を抑えた食べ物や飲み物を選ぶことはないでしょうか?

最近では、ビールやコーラ、缶コーヒーなどでも糖質ゼロやカロリーオフの商品が多く店頭に並んでいますが、しっかりと美味しさを感じることができます。

この美味しさを出すために、砂糖の代わりに人工甘味料が使用されていますが、人工甘味料の安全性については度々疑問視されることがあります。

人工甘味料とは、砂糖の代わりに人工的に化学合成された甘い調味料のことで、砂糖の代替甘味料として使用されており、日本国内の大手食品メーカーが製造しているほか、輸入も多く最近は中国産の製品も輸入されています。

人工甘味料にはいくつも種類があり、その多くは厚生労働省から安全性が認められていますが、今年の7月にWHO傘下の国際がん研究機関は、人工甘味料の一つであるアスパルテームの発がん性を発表しました。

また、WHOは人工甘味料がダイエットに役立つという根拠はないという認識も示しています。

アスパルテーム以外の人工甘味料についても、様々な意見がありますが、体内に入れる食べ物や飲み物にどのような原材料が含まれているのかを知ることが大切だと思います。

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