2022年4月号vol.49

規則正しい食生活が口腔健康を守る

食事や間食の時間が定まらない、だらだらと間食をとるなどの食習慣の乱れが口腔の健康にも影響することをご存知でしょうか?

口腔内は通常「中性」で、この状態のときはムシ歯になるリスクは下がっていますが、食べ物を口の中に入れると「酸性」になり、口腔内はムシ歯リスクが高い状態となります。

酸性になった口腔内を中性に戻すために活躍するのが「だ液」ですが、だ液の働きだけでは限界があります。

ムシ歯を予防するためには、食事と食事の間隔をしっかりとることで、口腔内環境を中性に戻すことが最も大切になります。

だらだら食べをしてしまうと、常に口腔内が酸性の状態が続いてしまい、ムシ歯になる可能性が高くなります。

また、間食がお菓子やジュースなど糖分の高いものであれば、さらにムシ歯リスクが上がってしまいます。

メリハリのある規則正しい食生活を送ることがムシ歯予防につながります。

もちろん、きちんとした歯磨きも大切なので、食後はしっかり歯を磨きましょう!

2022年4月号vol.49

健康のためにストップ!だらだら食べ

食事や間食の時間が定まらず、だらだらと食べ続けるなどの食習慣の乱れは、健康にとっても良いことではありません。

「だらだら食べ」とは、朝昼晩ご飯や間食とは別に、何かをしながらお菓子やジュースなど食べ続けている行動を言います。

だらだら食べが招く健康リスクに高血糖の持続があり、高血糖の状態が続くと動脈硬化の進行によって血管などの組織が傷付くほか、インスリン抵抗性も上がることで糖尿病リスクも高まります。

「仕事をしながら」「テレビを見ながら」飲食をし続けている習慣はありませんか?

意外にも、「いつの間にか食べ物を手にして、無意識に食べている」ということもあります。

習慣になってしまっただらだら食べを止めるためには、どうすれば良いのでしょう?

だらだら食べには、「簡単に手が届くところに食べ物を置かない」「食べ物を買い置きしない」などの対策が効果があるようです。

そのほかにも、だらだら食べを改善するためには、お菓子など何かを食べる時にも「いただきます」「ご馳走さま」を言うことで、「食べる/食べない」にしっかり線を引き、食事の時間とそれ以外をしっかり分けることを意識付けることも効果的です。

2022年4月号vol.49

25%の人がもつ癖 TCH

銀歯などの詰め物が取れた、むし歯もないのに歯にヒビが入ったなどの経験はないでしょうか?

その原因は、「TCH」による場合があります。

TCHとは、上下の歯を無意識に接触させる癖のことで『歯牙接触癖』とも言われます。

日本人の約25%が持っていると言われているTCHには、どのような問題があるのでしょう?

人は上下の歯を軽く接触させるだけで、歯の神経を圧迫してしまうため、知覚過敏症・歯周病の悪化・歯の痛み・歯がグラグラするなど様々な症状を引き起こす要因になる場合があります。

当院でも、むし歯は無いのに歯が痛いという症状の方が来院されますが、そのようなケースではTCHが原因のときもあります。

肩こりや頭痛の原因にもなるTCHは、意識をもって歯と歯がなるべく接触しないように心がけることが大切です。

唇を閉じ、上下の歯は当てずに、舌は上顎の粘膜に触れ、鼻で呼吸する状態が理想的です。

気になる方は、当院スタッフまでお気軽にご質問下さい。

2022年3月号vol.48

喫煙から得る幸福感

皆さんは、喫煙をされていたり、喫煙習慣のある方が身近にいらっしゃいますか?

喫煙は、肺がんだけでなく、その他のがんリスクも高くなることをご存知でしょうか?

20歳を迎える前に喫煙を始めると、男性は8年、女性は10年も寿命が短くなってしまうというデータがあります。

また、厚生労働省の報告によると、国内で喫煙に関連する病気で年間12~13万人も亡くなっており、世界では年間500万人以上と推定されています。

口腔の健康においても、歯周病の最大リスク要因となっています。

喫煙をすると、体内の血管をはじめ歯ぐきの血管も収縮してしまいます。

血管が収縮することで、抵抗力が弱まり、口腔内の細菌が活発化し、歯周病の悪化へと繋がります。

これほど大きなリスクがあっても禁煙は難しく、やめることが出来ない喫煙の高い依存性の秘密はどこにあるのでしょう。

喫煙依存に最も影響を与えているのがニコチンです。

ニコチンを摂取することで、脳内から「幸せホルモン」とも呼ばれるドーパミンが分泌され、喫煙者はタバコを吸うたびに幸福感を得ることができます。

ニコチンは、ドーパミンを強制的に分泌させ、喫煙が習慣化すると、ニコチンを摂取すること以外から幸福を感じることが難しくなります。

お酒を飲むとき、友人と会話をしているとき、食事を楽しんでいるとき、仕事などで何かを達成したときにもタバコを吸いたいと感じる場合は、ニコチンによってドーパミンを分泌することでしか幸福を感じ取れない状態とも言えます。

春からは、健康だけでなく幸せをしっかり感じるためにも禁煙を

スタートさせてみるのはいかがでしょう?

2022年3月号vol.48

寿命の質と健康寿命

近年、健康寿命という言葉を耳にすることが多くなりました。

健康寿命とは、2000年にWHOが提唱したもので、健康上の問題によって日常生活が制限されずに暮らせることを言います。

健康寿命が注目され始めた背景には「寿命の質」という考えがあります。

医療の発展と共に、世界的に人間の平均寿命が伸びているなか、ただ生命を持続させるのではなく、健康で自立した期間を伸ばそうという思いが発展したようです。

生きることに直結する食事や、日常を明るくする人との会話は、お口の健康から始まります。

また、歯周病菌が糖尿病や心筋梗塞、誤嚥性肺炎など大きな疾患に繋がることからも、お口の健康を維持していくことが大切です。

2022年2月号vol.47

舌がピリピリ痛むのは舌痛症かも!?

ひろき通信10月号・11月号では、口腔がんや口腔粘膜疾患についてお伝えしたように、お口の中の問題は歯以外にも起こる場合があります。

皆さんは、舌に痛みを感じたことはないでしょうか?

舌に痛みを感じる症状は、舌痛症と診断することが多く、ほとんどの場合は適切なケアで改善します。

舌痛症は、お口の中が不衛生であったり、栄養不良が原因となって起こるケースが多くあります。

お口の中には、300~400種類の細菌が存在し、それらの細菌がむし歯や歯周病の原因となりますが、それ以外にも舌などお口の粘膜に悪影響を与える細菌もいます。

また、栄養素の亜鉛が体内で不足すると味覚を感じにくくなったりビタミンBが不足することで口内炎や舌の炎症を起こしやすくなります。

そのほかにも、加齢や薬の副作用、ときにはストレスによってお口の中が乾燥してしまうことが舌痛症に繋がることもあります。

日頃の歯磨きや定期的な歯科メンテナンスの受診、栄養バランスのとれた食習慣で舌痛症リスクは大きく軽減することができます。

2022年2月号vol.47

知らぬ間に進行する歯周病

歯を失う原因で最も多いのが、歯周病であることをご存知でしょうか?

歯に痛みなどを感じて歯医者さんに来院される方が多いので、歯を失う原因もむし歯が一番多いと予想してしまう方もいらっしゃると思います。

来院理由は、むし歯に関連したお悩みや相談が多いのに、歯を失う原因で最も多いのは歯周病とはどういうことでしょう?

それは、歯周病は自覚症状がほとんどないまま進行してしまうことに大きな要因があると考えられます。

むし歯と同じように、細菌感染症の歯周病は、歯と歯ぐきの隙間などで細菌が繁殖し歯ぐきに炎症を引き起こします。

炎症の段階では、痛みもなくご自身で歯周病と判断することは難しく、その後、歯ぐきの腫れや出血が起こり、そのまま進行すると歯を支える骨まで失ってしまいます。

歯周病治療は治療期間も長期的になる場合が多いので、予防していくことや、初期の段階で見つけることがとても大切です。

当院では、歯周病検査やお口のメンテナンスによって、患者様の口腔環境の変化を見逃さない診療に取り組んでいます。

2022年2月号vol.47

バレンタインデーの起源

2月14日は、バレンタインデーです。

最近では、職場の同僚への義理チョコだけでなく、友達同士での交換や、自分へのご褒美として購入される方も多いようです。

日本でバレンタインデーが始まったきっかけは、チョコレートを販売するために、新聞広告を出した説、チョコレートを贈ることを流行らせた説など諸説あります。

日本だけでなく、世界中に広がっているバレンタインデーは、どのようにして誕生したのでしょう?

バレンタインは、キリスト教のバレンタイン司祭の名前が由来になっているようです。

はるか昔、3世紀頃のローマでは、戦場で国のために命を捧げることの妨げになるという考えから、皇帝によって若者の結婚が認められていませんでした。

バレンタイン司祭は、皇帝には秘密にしながら若者を結婚させていましたが、皇帝にバレてしまい、ローマの豊穣祈願の「ルペルカリア祭」の生贄として、ルペルカリア祭前日の2月14日に処刑されてしまいました。

その後、人々はバレンタイン司祭を恋人の守護神として祀(まつ)ったことから、2月14日を「聖バレンタインデー」と呼ぶようになったそうです。

2022年1月号vol.46

新年のご挨拶

皆さま、新年明けましておめでとうございます。

今年は、どのようなお正月を過ごされましたか?

新型コロナウイルスの感染者数が減少していることから、久しぶりに遠出をされたという方も多かったのではないでしょうか?

様々な変化がある時代ではありますが、気持ちを引き締め、患者様はじめ、地域の皆様や共に働くスタッフへの感謝の気持ちを忘れず、基本を大切にしっかり歩んでいきたいと思います。

2022年も、皆様の健康と笑顔を育み守り続ける歯科医院を目指した成長を継続していくためにも当院も様々なことに挑戦していきたいと思います。

本年も「ひろきデンタルクリニック」をどうぞ宜しくお願い致します。

2022年1月号vol.46

知覚過敏症から歯を守るために

冷たい、温かい食べ物や飲み物によって、歯がシミたことはありませんか?

その原因は、知覚過敏症かもしれません。

知覚過敏症は、歯の表面のエナメル質より内側にある象牙質が露出してしまうことが原因になります。

象牙質には、無数の象牙細管という管が、歯の中心にある神経に向かって通っているので、象牙質に刺激が直接伝わると、その刺激は神経まで到達してしまいます。

知覚過敏症を予防するためには、エナメル質を守ることが大切になります。

エナメル質を守るためには、強い力で歯磨きをしないことや、歯ぎしり、酸性の飲食物に注意が必要です。

また、歯周病などによって、歯ぐきが退縮してしまうことも知覚過敏症の原因となるため、日頃から歯磨きや歯科定期検診でお口の衛生管理をしていくことも大切です。

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