2023年1月号vol.58

うさぎを英語で表現すると?

新たな年が明け、2023年が始まりました。

皆さんご存知のように、今年は十二支の4番目にあたる卯年です。

うさぎは英語でラビットやバニーと言いますが、この違いについてご存知でしょうか?

一般的に飼っているペットとしてのうさぎはラビットと呼ばれ、バニーは、子うさぎのことを指す言葉として使用されています。

また、子どもがうさぎのことを呼ぶときの幼児語として使われるため、日本語に訳すと「うさちゃん」といった愛称の意味合いもあります。

そのほかにも、ヘアと表現することもあり、これは飼い主のいない野うさぎを指して使用します。

では、童話「うさぎとかめ」に出てくるうさぎは、ラビット、バニー、ヘアの呼び方のうち何と呼ぶでしょう?

童話に出てくるうさぎは、森の中に住む飼い主のいないうさぎのため、ヘアと表現するのが正しいようです。

日本語と同じように、英語でもいくつもの呼び方があることは面白いですね。

2022年12月号vol.57

年末のご挨拶

2022年も終わりを迎えようとし、今年最後の「ひろき通信」となりました。

今年は、新型コロナウイルスのほかにも、暗いニュースが多かった

1年だったと思いますが、皆様にとってどのような年だったでしょうか?

今年4月には、昨年4月から始まった全12回SJCD年間コースセミナーを無事に修了することができ、世界基準の歯科治療についての知識や質の高い治療技術を学ぶことができました。

当院は、来年の4月に開院5周年を迎えることができます。

開院5周年に向けて、これまで以上に感謝の気持ちを大切に、地域医療に励んでいきたいと思います。

来年は、少しでも明るいニュースと笑顔が多くなることを願います。

2022年12月号vol.57

口腔の健康と全身の健康の繋がり

肥満、高血圧、高コレステロール・高血糖などの「生活習慣病」は、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因にもなります。

生活習慣病の最上流(スタート地点)には、むし歯や歯周病があることをご存知でしょうか?

「生活習慣」と「虫歯・歯周病」の繋がりをイメージできない方も多いと思いますが、糖分の多い食べ物やジュースなどの食習慣、歯磨きなどの生活習慣は、生活習慣病と深い関係があります。

図のメタボリックドミノから言えることは、むし歯や歯周病を予防することが、糖尿病や認知症予防など全身の健康への近道ということです。

歯科医院で定期メンテナンスを受けている方は、健康な歯の本数も多く、噛む、飲み込むなどの口腔機能も維持できていることから、糖尿病や認知症になりにくいとも言われています。

ドミノを倒さないためにもお口の健康を守り続けましょう。

2022年12月号vol.57

変わる食習慣

上の画像は、アニメ「サザエさん」の食事シーンですが、現代の食事とは少し違っています。

サザエさんの食事シーンでは「お水」が食卓に置かれていません。

現代の食事では、外食の接客サービスなどの影響により、食卓にお水はセットになりましたが、サザエさんの放送が開始した昭和44年には、まだ食事とお水をセットにする風習はなかったようです。

現代の食事では、水で食べものを流し込む食べ方が多くなっているほか、柔らかい食材や料理も一般的になったことで、噛む回数を減らしてしまう傾向があります。

現代の食習慣は、だ液の分泌の低下だけではなく、顎(あご)の発育にも影響して歯並びが悪くなることもあります。

だ液には、消化機能の促進・自浄作用・抗菌作用・歯の再石灰化促進などの効果があります。

食事中は、食べ物を噛むことでだ液が分泌されるため、「流し込む」ではなく、「しっかり噛んで飲み込む」食習慣にすることで、お口の正しい発育と健康に繋げることが出来ます。

2022年11月号vol.56

治療ができず抜歯になる歯根破折

歯が割れてしまったり、欠けてしまったという経験をされたことはありますか?

硬いものを噛んだり、何かにぶつかった衝撃などで、歯が割れる・折れる・欠けることを歯冠破折(しかんはせつ)と言います。

歯冠破折とは別に「歯根破折(しこんはせつ)」というケースもあり、これら破折は、3番目に多い歯を失う原因でもあります。

歯根破折は、歯の根にヒビが入ってしまったり、割れてしまった状態になっており、多くの場合は、抜歯(歯を抜く)治療になってしまいます。

通常、歯の根は歯ぐきに覆われており、肉眼で歯根破折を見つけることは難しいため「歯が痛む」など、むし歯と思って受診して「歯根破折」と診断されることも多くあります。

歯冠破折と違い、治療が難しく、歯を抜くことになる歯根破折から、歯を守っていくことが重要です。

では、どのような歯が歯根破折リスクが高いのでしょう。

歯根破折のリスクが最も高い歯は、神経を失っている歯です。

ご存知のように、神経には痛みや温度を伝える役割がありますが、歯の中には神経と共に血管も通っており、その血管を流れる血液が歯に大切な栄養を届けるという重要な役割があります。

歯の神経を取るということは、神経だけでなく血管も同時に失うことになり、その結果、歯には栄養が届かず、その歯は脆く弱くなってしまいます。

弱くなってしまった歯は、日常生活の「噛む」「くいしばる」などの負担に耐えることができないため、歯が破折してしまうリスクが上がってしまいます。

また、歯ぎしり・くいしばりのほか、咬み合わせに問題がある場合も歯根破折のリスクは上がってしまうため、就寝時のマウスピースの活用が効果的な場合もあります。

歯根破折から歯を守るためにも、歯を守るための歯磨きと定期検診によって、歯とお口の環境を正しく維持していくことが大切です。

2022年11月号vol.56

五節句を振り返って

今年のひろき通信では、度々、大切な日本の文化である節句についてご紹介してきました。

皆さんは、全ての節句を覚えていらっしゃいますか?

節句は、中国の「奇数が重なる日はめでたい」という思想が奈良時代に伝わったもので、江戸時代に現在の五節句が誕生しました。

節句は、季節の変わり目に無病息災・豊作・子孫繁栄などを願って、お供えものをしたり邪気払いを行ったりする行事です。

五節句には、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽がありますが、1月以外は同じ奇数が重なる日になっています。

1月1日の元旦は、別格とされているため、1月は7日が節句に取り入られています。

1月7日の人日や9月9日の重陽は、近年では知らない人も多いようですが、それぞれの節句には、それぞれの風習や過ごし方がありますので、たまには節句に習って過ごしてみても良いかもしれません。

2022年10月号vol.55

むし歯治療は銀歯?それともセラミック?

多くの方が、これまで一度はむし歯治療の経験があると思います。

過去のむし歯治療では、どのような治療を受けたでしょうか?

むし歯治療を受けた歯には、プラスチック素材の詰め物や、銀歯やセラミックの被せ物がついています。

プラスチック素材の被せ物は、小さなむし歯治療で使う素材で、白く目立ちにくいのが特徴ですが、材料が安定せず大きなむし歯治療では推奨されません。

大きなむし歯治療の場合は、保険適用の銀歯か保険適用外のセラミック素材での被せ物になります。

銀歯そのものは壊れにくく高い強度がありますが、その高い強度のせいで噛み合わせの力がそのまま歯の根まで伝わることで、歯が割れてしまう場合があります。

セラミック素材は、本来の歯と同程度の強度と、自然な歯を再現できる美しさがあります。

では、銀歯とセラミックでは、治療後の歯にどのような影響があるのでしょう?

右ページで詳しくお伝えしますので、今後の治療法の選択に参考にしていただければと思います。

2022年10月号vol.55

再発リスクを抑えるむし歯治療

銀歯のむし歯治療を受けた場合、その耐用年数は平均5~7年という調査結果がありますが、これは耐用年数を過ぎると銀歯が割れるなど壊れてしまう訳ではありません。

歯と全く異なる素材の銀歯(金属)を装着するため、治療後5~7年以内には歯と銀歯に隙間が生じ、その隙間から細菌が侵入することで、再治療が必要になることが耐用年数とされています。

セラミック素材は、最も歯に近い素材であり、特殊な接着システムも可能になることから、耐用年数は15~18年というデータがあります。

むし歯治療は、むし歯菌によって歯の腐ってしまった部分を削り取るため、治療のたびに歯は小さくなってしまいます。

また、5年ほど経過した銀歯を外すとほとんどの場合、銀歯の下は大きなむし歯になっており、再治療をしても最初の治療のときよりも早くむし歯が再発するため、歯の寿命が短くなる可能性があります。

全てのケースでセラミックが最善とは限りませんが、むし歯を繰り返さないための治療法を選択することが大切です。

2022年10月号vol.55

残存歯数と医療費の関係

口腔健康と全身健康には大きな関係があることはご存知でしょうか?

その関係のデータが「残っている歯の数」と「生涯医療費」にも現れています。

噛むという口腔機能は、全身の健康につながる重要な役割を持っています。

多くの歯が残っていると、食事を飲み込むための嚥下(えんげ)機能も正常に働きますが、多くの歯を失い嚥下機能が正常に働かないと、痰(たん)やお口の細菌などが肺に入り込み誤嚥性肺炎を引き起こしてしまう場合もあります。

また、歯を失うことで、食事に制限が出ることも健康に影響を与えてしまう要因になります。

今ある歯やお口の健康を守るためには、毎日の正しい歯磨きと歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることが大切です。

また、むし歯などの治療は早期に受けることで、軽度な治療で終えることができるため、歯を失うリスクを大きく軽減することができます。

2022年9月号vol.54

むし歯再発リスクを抑え歯の寿命を守る

日本では、保険治療が一般的であり、保険が適用される代表的な治療の一つにむし歯治療の銀歯があります。

皆さんのお口の中に、銀歯はありますか?

銀歯は、本来の歯よりも強度があり高い耐久性がありますが、耐用年数は5~7年という調査結果が出ています。

歯と全く異なる素材の銀歯(金属)を装着するため、治療後5~7年以内には、歯と銀歯に隙間が生じ、その隙間から細菌が侵入することで、再びむし歯になり再治療が必要になります。

治療後、数年経過した銀歯を外すと、銀歯の下になっていた部分には大きなむし歯が再発しているケースも珍しくありません。

むし歯になり、歯が腐っている部分は治療によって削り取らなくてはいけません。

このように銀歯で治療し、数年でむし歯が再発するのを繰り返すことで、治療のたびに歯を削ることから、やがて歯を失う結果となります。

歯は、永遠に治療を繰り返すことはできません。

むし歯にならないための予防が何よりも大切ですが、むし歯になってしまったときには、むし歯の再発リスクを抑える治療法を選択することが大切です。

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